プーアル茶は中国雲南省で作られる茶の一種で、中国茶の7分類(緑・白・黄・黒・青・紅・花)
の中の黒茶に分類されるお茶です。
緑茶を発酵して作られるもので、日本では散茶(一般的な茶葉のようにバラバラの状態)で売
られる場合が多いですが、本場中国では緊圧茶(円盤やブロック状に固められた状態)が一般
的です。
昔ながらの製法で作られたものを「生茶」、強制発酵させて製造されたものを「熟茶」と呼び区
別されています。
「生茶」の製造方法は、釜で炒り茶葉の酵素の活性を止め、揉み、型に入れ圧縮し、乾燥した
倉庫に保管して出来上がります。
茶葉の中に残る酵素で時間をかけて自然発酵させるため、作り上げて日の浅い生茶は緑茶
に似た味わいがあります。
これが年月を経ることで、色味を増し、まろやかで深い味わいに変化します。
年月が経てば経つだけ美味しくなると考えられており、長い年を経たものはビンテージ品となり
高値で取引されています。
「熟茶」の製造方法は、型に入れて圧縮する前に水をかけるなどして、短時間で菌による発酵
を促すのが特徴です。熟茶は大量生産するために考案されたもので、経年による味わいの変
化はあまりありません。
日本に流通しているプーアル茶のほとんどすべては熟茶で、本来のプーアル茶である生茶は
中国茶専門店以外ではなかなか手に入りません。
生茶と熟茶の違いは、茶葉の形がしっかり残っている生茶に比べ、発酵後に固める熟茶は形
が崩れやすくなっています。
また、茶を淹れると、すぐに水が濃い茶色になる熟茶に比べ、生茶は時間をかけてゆっくりと
色づき、色味も薄いのが特徴です。
広がった茶葉も熟茶はこげ茶色をしてボソボソしていますが、生茶は弾力があり色味も鮮やか
で茶葉が生きている感じが残ります。
日本ではなかなか手に入り辛い生茶ですが、花や果実のような薫り高さと後に残る甘みは絶
品で、熟茶とは違った複雑な味わいがあります。
また、熟成度合いでも味わいが変わるので、生茶を手に入れたら、長い年月をかけて、味わい
の変化も楽しんでみたいものです。
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