スリランカで作られる紅茶を総称してセイロンティーと呼んでいます。
セイロン島での茶の栽培は19世紀半ば頃、さび病に荒れ果てたコーヒー園の跡地に茶木が植
えられたことから始まります。
そして中間帯のキャンディー地区から広がった栽培地は、今なお開拓途中といえる状態です。
代表的な紅茶の産地は先にとりあげたウバ以外に、ヌワラエリア、ディンブラ、キャンディ、ルフ
ナ、さらにウダプッセワラ、マスケリアの合計7箇所があります。
それぞれの紅茶にも個性がありますが、大きくは茶園と加工工場の標高によって3種類に分類
されています。
●ハイグロウン(標高1200m以上の茶園)
ウバ……独特の香りに程よい渋みと濃い水色。クオリティシーズンは7~9月
ディンブラ……花のように薫り高くまろやかな口当たりとフルーティな味わい。クオリティシーズンは1~3月
ヌワラエリア……薫り高く程よい渋みと淡い水色。緑茶に近い味わい。クオリティシーズンは1~3月と7~9月
ウダプッセワラ……ウバによく似た独特の香りと程よい渋み、ヌワラエリアのように緑茶に近い味わいを併せ持つ。クオリティシーズンは2~4月と6~9月
マスケリア……キャンディの強いコクとディンブラのまろやかさを併せ持つ。渋みが少ない。クオリティシーズンは1~3月
●ミディアムグロウン(標高600~1200mの茶園)
キャンディ……強いコクと豊かな香り。渋みは少ない。クオリティシーズンは2~4月
●ロウグロウン( 標高600m以下の茶園)
ルフナ……スリランカ最大の紅茶の産地。渋みが少なくスモーキーな香ばしさと強いコクを持つ。クオリティシーズンは2~5月頃とも言われるが厳密には存在しない。
ハイグロウンは中国種が多く、ロウグロウンはアッサム種が多く栽培されています。
薫り高く、程よい渋みがあるハイグロウンはストレートで飲むのに向き、緑茶に親しんでいる日
本人にとってはとても美味しく感じられるため、日本ではハイグロウンの評価が高くなっている
ものの、スモーキーで黒っぽく、独特の香ばしさとコクがあるロウグロウンはミルクとの相性が
良く、水色も美しくなるため、特に中東地域で人気があり、ハイグロウンよりも評価が高くなって
います。
いずれにせよ、セイロンティーはそれぞれの産地に特色はあるものの、いずれの紅茶も評価
が高く、どれも世界中で親しまれ飲まれています。
そしてまだまだ産地も開拓され広がっており、美味しい紅茶が次々と生み出されています。
セイロンティーは、紅茶好きにとってはまだまだ注目していきたい紅茶なのです。
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