ダージリン茶とは、インド北東部西ベンガル州北部のダージリン地方で生産される紅茶の総称
で、爽やかな口あたりと芳醇な香りが特徴の紅茶です。
良質のダージリンにはマスカテルと呼ばれるマスカットに似た味わいがあり、程よく刺激的な
渋みと、明るく澄んだ琥珀色の水色からワインになぞらえ、「紅茶のシャンパン」とも呼ばれて
います。
インドで発見されたアッサム種の茶木は、標高が高くなると栽培できないため、ダージリンの
高地には中国茶が持ち込まれ栽培されることとなりました。この寒暖差の激しい標高の高い山
地で、ダージリン茶は薫り高く育つのです。
ダージリン紅茶もアッサム同様、若々しく爽やかなファーストフラッシュ(春摘み)よりもセカンド
フラッシュ(夏摘み)の方が香りと味わいが芳醇で高級品とされており、マスカテルがある茶葉
はセカンドフラッシュのものに限られています。このほか秋摘みのオータムナル(オータムフラッ
シュ)も、中級品とされてはいますが、濃厚で丸みを帯びた味わいが特徴で、こちらはストレー
トのほかミルクティにも合うと言われています。
紅茶は茶葉を酸化発酵したものですが、ダージリンには発酵が浅いものも多く、特にファースト
フラッシュには緑茶に近い味わいのものもあります。
ダージリンには「ダージリンマーク」というものがあり、インド政府が認める認定証が存在します
。
市場に出回っているいわゆる「ダージリン茶」には高地で生産された中国茶よりも低地のアッ
サム種を主にブレンドされていたり、ダージリンは少量のみしかブレンドされていない粗悪茶も
存在するため、インド政府紅茶局は厳選良質認定マークである「ダージリンマーク」を発行し、
品質保持の努力をしています。
ダージリンは今や身近な紅茶の種類ですが、とりわけマスカテルの出る高級茶葉は非常に貴
重で、なかなか手軽には手に入りません。ダージリン茶は奥が深いのです。
普段飲みのダージリンではわからない「紅茶のシャンパン」と呼ばれるその理由、当別な日に
はフルーティで芳醇な味わいを高級なダージリンで体験してみたいものです。
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